NPO法人監獄人権センター

EVENTイベント情報

11月7日~9日 第5回「死刑に関する地域会合」東アジア大会

イベント情報
11月7日~9日 第5回「死刑に関する地域会合」東アジア大会

1日目 2025年11月7日

午後4時30分~午後6時 開会セッション
13号館地下1階 ロータスホール

歓迎の挨拶と基調講演の後、日本で46年間死刑囚として拘束された袴田巌氏の姉・袴田秀子様による特別講演が行われます。

2日目 2025年11月8日

午前10時~午後12時 プレナリーセッション:透明性を求めて:死刑判決を受けた人々の拘禁環境
9号館地下1階 9B21号室

本プレナリーセッションでは、独房への監禁、家族との接触禁止、死刑執行前の事前通知の未実施など、死刑囚の処遇をめぐる不透明性について検討します。

司会:林欣怡(台湾死刑廃止連盟(TAEDP)執行長)
イーサン・ヒソク・シン(国連恣意的拘禁作業部会(WGAD)委員/韓国)
田鎖麻衣子(東京経済大学現代法学部教授・CrimeInfo共同創設者/日本)
ニコラ・マクビーン(The Rights Practiceエグゼクティブディレクター)

午後12時~午後2時 昼食(休憩)

午後2時~午後3時30分 ラウンドテーブル:死刑廃止へのアドボカシーの道筋:政治的対話の促進
9号館地下1階 9B22号室

本ラウンドテーブルは日本弁護士連合会(JFBA)との共催です。本セッションでは国家当局との対話をどのように始め継続していくかについての戦略を探っていきます。政治による成果やどのように反対勢力に対処してきたかを登壇者が紹介します。

司会:大槻展子(弁護士、日本弁護士連合会)
基調講演:中本和洋(元日本弁護士連合会会長)
オユンゲレル・ツェデブダムバ(モンゴル市民統一参加党党首・元文化・観光・スポーツ大臣・元国会議員)
ラムカルパル・シン(マレーシア国弁護士・国会議員・元首相府(法務・制度改革担当)副大臣)
未定(日本の国会議員)

午後3時30分~午後4時 コーヒーブレイク
9号館地下1階 9B号室

午後4時~午後5時30分 ラウンドテーブル:死刑廃止に向けた道筋~政治との対話を促進する
9号館地下1階 9B21号室

本ラウンドテーブルでは、薬物関連犯罪や非致死的犯罪、さらには政治犯罪に対する死刑の適用について分析します。また、適用範囲縮小の困難性、義務的刑罰の影響、国際人権基準への不遵守の問題についても取り上げます。

司会:アブドル・ラシッド・イスマイル(弁護士(Messrs. Rashid Zulkifli/マレーシア))
エリザベス・サルモン(ペルー・カトリカ大学教授(国際法)・北朝鮮人権状況特別報告者)
ミシェル・ミャオ(香港中文大学法学部准教授)
デレク・ウォン(弁護士 Phoenix Law Corporation/シンガポール)

午後4時~午後5時30分: ワークショップ:死刑判決を受けた人々の実態:死刑判決の背後にある不公平
9号館1階 9B11号室

本ワークショップの目的は、死刑判決の背後にある社会的・経済的パターンを地域ごとに可視化することです。貧困の犯罪化と交差的な差別が主要な焦点となります。

進行:ゲオウ・チョウイン(ADPAN副代表)

午後4時~午後5時30分: ワークショップ:廃止運動家の安全
9号館1階 9B12号室

このワークショップでは、廃止運動家が直面する代償的トラウマ、国家による弾圧、社会からの反発について取り上げます。連帯を通じた自己防衛やレジリエンス強化のための方法を参加者が紹介します。

進行:佐藤大介(共同通信社編集委員兼論説委員)

3日目 2025年11月9日

午前10時~午前11時30分 ラウンドテーブル:死刑制度への世論支持を解き明かす
9号館地下1階 9B21号室

本ラウンドテーブルでは死刑制度に関する世論の形成要因について議論します。世論調査の中立性や、司法制度の運用に関する知識や文化的・社会人口統計学的要因が、死刑廃止への賛否にどのように影響するのかを考察します。また世論を再構築するための戦略についても検討します。

司会:カーヤン・リョン(台湾・国立中正大学准教授(認知科学))
ウィンチョン・チャン(シンガポール経営大学ヨン・プン・ハウ法科大学院教授)
ターチャイニ・カナナトゥ(モナシュ大学マレーシア校芸術・社会科学部上級講師(グローバルスタディーズ))
佐藤舞(ロンドン大学バークベック校人文社会科学部社会科学科犯罪政策研究所教授・所長)

午前10時~午前11時30分 ワークショップ:死刑事件における法的代理
9号館1階 9B11号室

本ワークショップでは、警察の捜査・逮捕から死刑執行に至あらゆる段階における効果的な法的代理のための提言を策定することを目的としています。特に、制度的な障壁、司法の役割、地域コミュニティによる支援ネットワークの重要性に焦点を当てます。

進行:カイザン・シャリザド(シェリー)ビンティ・アブ・ラザック(弁護士/マレーシア)

午前10時~午前11時30分 サイドイベント バトンをつなぐ:新世代の廃止運動家を育成するために
9号館1階 9B12号室

午前11時30分~午後1時 ラウンドテーブル:死刑事件の最前線に立つ裁判官と検察官
9号館地下1階 9B22号室

本ラウンドテーブルでは死刑事件における裁判官や検察官が直面する法的・倫理的ジレンマを理解することを目的とします。裁量の行使に関するさまざまなアプローチや、裁判官と検察官が廃止運動の協力者となり得る可能性についても議論します。

司会:マイケル・ホー(香港大学法学部教授)
チエンジュン・チエン(弁護士・元最高裁判所判事/台湾)
キム・キヨン(元憲法裁判所裁判官/韓国)

午前11時30分~午後1時 ワークショップ:死刑を記録する
9号館1階 9B11号室

本ワークショップの目的は、死刑に関する信頼できるデータを収集・保護・共有するためのベストプラクティスを明らかにすることです。参加者が市民社会や国家人権機関(NHRI)の役割など、透明性を阻む障壁を克服する方法について探ります。

進行:ユジョン・ホ(韓国日報ジャーナリスト/韓国)

午前11時30分~午後1時 ワークショップ:死刑囚監房の内側:死刑囚監房の心理的代償
9号館1階 9B13号室

本ワークショップでは、死刑囚監房被拘禁者、刑務官、そして死刑執行に関わる人々(被拘禁者や被害者の家族)に与える感情的・心理的影響を探ります。特に、メンタルヘルスへの影響と、制度的な責任に焦点を当てて議論します。

進行:トシ・カザマ(写真家・ADPAN執行委員会委員)

午後1時~午後3時 昼食(休憩)

午後3時~午後5時 閉会セッション
9号館地下1階 9B21号室

*ほとんどのセッションで、英語⇔日本語の同時通訳または逐次通訳が提供されます。

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