「受刑者の社会復帰を阻む高い壁~満期出所者を中心に~」
昨今、受刑者が仮釈放を得られる率は50%を下回り、半分以上の受刑者が刑期満了まで刑務所で過ごすことを余儀なくされています。刑期を満了して出所する受刑者には、刑務所の壁を越えても、社会の見えない高い壁があります。出所後に支援を全く受けられず、適切な福祉に関する知識がないことが重なり、住居、仕事の確保など、社会生活の基礎となる環境を整えることができない人が多くいます。また、刑務所出所者に対する社会的な差別が根強く、より社会復帰を難しくしている現実があります。
本企画では、刑務所で刑期満了まで過ごした出所者にとって、社会の中にどのような問題があるのかを掘り下げ、受刑者支援団体と生活困窮者支援団体との具体的連携のあり方を模索します。みなさまふるってご参加ください。
■日時:2012年12月16日(日)午後2時~5時(1時半開場)
■場所:青山学院大学青山キャンパス6号館1階4会議室
■内容:
○基調講演「満期出所者の社会復帰を阻む高い壁」
○久保田かおりさん(西日本新聞社記者)
○佐久間裕章さん(NPO法人自立支援センターふるさとの会代表理事)
○パネルディスカッション「満期出所者の支援をどのように作るか」
○久保田かおりさん
○佐久間裕章さん
○海渡雄一(進行役/監獄人権センター副代表)
■講師プロフィール
○久保田かおりさん
2003年4月、西日本新聞社入社。社会部、熊本総局を経て現在、本社社会部遊軍に所属。警察、司法を長く担当。昨年秋に発足した「罪と更生」取材班の中心メンバーとして、更生保護の現場や刑務所、少年院、元受刑者らを取材。これまでの罪と更生計6シリーズすべての連載に関わる。
※講師が相本康一さんから変更になりました。
○佐久間裕章さん
1971年生まれ。平成11年NPO法人自立支援センターふるさとの会へ事務局長として入職。ふるさとの会理事および有限会社ひまわり取締役を兼任。平成20年4月1日より代表理事に就任。自立支援センターふるさとの会は、刑事施設出所者も含む、生活困窮者支援に取り組む。
■参加費:700円
■主催・お問合せ:NPO法人監獄人権センター
e-mail:cpr@cpr.jca.apc.org
Tel&Fax: 03-5379-5055
WEB:http://www.cpr.jca.apc.org
※本企画はソーシャル・ジャスティス基金の助成を受けています