NPO法人監獄人権センター

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「それでもボクはやってしまう・・・」~犯罪連鎖を断ち切る社会復帰支援のあり方~

イベント情報

生活に困って万引などで逮捕された高齢者や知的障がい者を、福祉の支援につなぎ、立ち直りを図る試みが続けられ、犯罪者の社会復帰をめぐる討論が活発化しています。

日本の刑務所の一部では、2005年の監獄法改正以降、薬物犯罪からの立ち直りのための自助グループのプログラムを取り入れたり、刑務所の中で盲導犬を訓練するプログラムなど、これまでなかったような処遇が行われるようになりました。また、障がいを持つ人の処遇を刑務所ではなく福祉施設で担おうとするトレンドが始まっています。東京地検では社会復帰支援室が設けられ、社会福祉士が働くようになりました。犯罪を犯した人が再び罪を犯すことなく社会に復帰し、地域社会に貢献することは、社会全体に利益をもたらすことです。

しかし、この様な進んだ処遇は、初犯で模範的とされるような人に限られ、累犯受刑者や満期釈放になるような受刑者はなかなか対象となりません。全体として犯罪を減らしていくためには、社会復帰がより困難な人にこそ手を差し伸べる政策が求められているのではないでしょうか。援助を受けられず、犯罪を繰り返すなら、必要なのは刑罰ではなく社会で生きて行くための支援なのです。

今回のセミナーでは、受刑者の更生支援、社会福祉に取組まれているパネリストをお迎えし、どうしても犯罪を繰り返してしまう受刑者に、どのような処遇と支援が有効なのかに焦点を当てて考えてみたいと思います。

■日 時:2013年11月23日(土)14時~16時(開場:13:30)
■場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟2階第1ミーティングルーム
      (東京都渋谷区代々木神園町3-1)
      小田急線「参宮橋」駅徒歩7分
      千代田線「代々木公園」駅徒歩10分

■参加費:1000円(会員、学生/25歳以下:500円)
※事前申込制

■内容
 ●パネルディスカッション:「犯罪連鎖を断ち切る社会復帰支援のあり方」
 ○岡本茂樹さん(立命館大学産業社会学部教授)
 ○松友了さん(一般社団法人社会支援ネット・早稲田すぱいく 社会福祉士)
 ○海渡雄一(進行役/監獄人権センター代表)

■出演者プロフィール

○岡本茂樹さん
立命館大学産業社会学部教授。
著書『反省させると犯罪者になります』(新潮新書、2013年)
日本ロールレタリング学会理事長。中高の英語教員を務めた後、武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士課程修了。臨床教育学博士。熊本刑務所篤志面接委員(2006年3月~)、京都刑務所篤志面接委員(2009年4月~)。日本矯正教育学会、日本司法福祉学会等に所属。

○松友了さん
社会福祉士/保護司。公益社団法人 東京社会福祉士会・理事/司法福祉副委員長。関西福祉大学・客員教授(司法福祉論)、早稲田大学・非常勤講師(権利擁護と成年後見制度)。
一般社団法人 社会支援ネット●早稲田すぱいく・理事。
2013年1月より東京地方検察庁・社会福祉アドバイザー。日本司法福祉学会、日本犯罪社会学会等に所属。

■お申込み
ご参加をご希望の方は、下記「主催・お問合せ」まで、
1)氏名、2)お住まいの都道府県、3)年齢(学生/25歳以下の方のみ)
をご連絡下さい。

■主催・お問合せ:NPO法人監獄人権センター
 e-mail:cpr@cpr.jca.apc.org
 Tel&Fax: 03-5379-5055
 WEB:http://www.cpr.jca.apc.org

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